1 名前:出世ウホφ ★[] 投稿日:2009/03/26(木) 20:35:35 ID:???0
3月19日(ブルームバーグ):ショーガールが踊り、バグパイプが鳴り響くスコットランドの雰囲気に包まれたプロ対象のウイスキー試飲会で、板倉徹氏(33)はプラスチックカップに入ったウイスキーを口に含んだ。横浜でバーを経営する板倉さんが最後に選んだのはスコッチ・ウイスキー。ほとんど知られていない日本のシングルモルト「イチローズ・モルト」だった。
パッチワークの帽子をかぶり、あごひげを蓄えた板倉氏は「スコットランドなどにはない個性、
独自の香りが日本のウイスキーにはあると思う」と語った。
日本のウイスキーの評価が世界で高まっている。昨年には、アサヒビール傘下ニッカウヰスキーの
20年物シングルモルトと、サントリーのブレンドウイスキー「響」がそれぞれの分野で英ウイスキー専門誌ウイスキーマガジンの最優秀賞を受賞した。
受賞についてウイスキーの輸入販売を手掛けるウィスク・イーのデービッド・クロール最高経営責任者
(CEO)は「スコッチ業界に対する威嚇射撃」になったと指摘。「日本のメーカーは輸出を拡大し真剣に取り組み始めている」との見方を示した。
日本のウイスキー販売量は1980年代初めのピークに比べ4分の3以上減少しており、酒類販売全体に占める割合は1%に満たない。 1990年代には国内の税法改正によりウイスキーが高くなったのを受け、ワインなど他のアルコール飲料への切り替えが始まった。ニッカとサントリーは国内の販売減少を輸出拡大で補いたいと考えている。両社の国内ウイスキー市場シェアは計90%。
■赤い屋根
石壁と赤い屋根の建物が印象的なニッカの北海道・余市工場。この工場でニッカは、自然の力を頼りに次のヒット商品を開発している。同社勤続25年で現在、北海道工場(余市)の理事工場長を務める荒谷幸夫氏は「70年ウイスキーを作っていて、分かっている部分と、ぜんぜん分からない部分がある。分かってくることもある」と話す。
ニッカがシングルモルトに力を入れ始めたのは1990年代初め。同社のウイスキーはスコットランド産の大麦と国産の酵母、余市の天然水を使って製造され、大半が米国産白オークのたるで熟成されている。
■ クルミ、トリユフ
国産ウイスキーに関する著作があるウルフ・バクスラッド氏は、ニッカのウイスキーにはクルミとトリュフとバニラの風味があり、香りは「木製」で「くん製」のようだと言う。ニッカの創業者、竹鶴政孝氏が工場建設地に余市を選んだのは、気候がスコットランドに似ているため。荒谷氏によると、ウイスキーは温度や湿度の極端な変化や、海からの距離の影響を与えやすいという。
余市工場の南西約1000キロにあるサントリーの京都・山崎蒸留所。この蒸留所でチーフブレンダーを
務める輿水精一氏は「日本のウイスキーは長い間スコッチの模倣にすぎないと考えられていたが、『響』や『山崎』が国際的なコンテストで賞を受けるようになってから状況が変わった」と語る。
愛飲家の間には、製品に一貫性があることを理由に、シングルモルトよりも「ジョニーウォーカー」や「カティサーク」などが人気のブレンドウイスキーを好む人も多い。
■「知名度アップ」
日本国外に「サントリー」の名を知らしめたのは、ビル・マーレイ主演の2003年の映画「ロスト・イン・トランスレーション」だった。マーレイ演じる米国人俳優は、ウイスキーのコマーシャルに出演するため来日。決めぜりふは「イッツ・サントリー・タイム」だった。
サントリーの酒類カンパニー・スピリッツ事業部プレミアム戦略部の森本昌紀課長は「映画の公開後、海外でもいろんな人から『映画を見たよ』と声をかけてもらうことが増えた。特に国際的な知名度のアップという点では非常に効果があった」と、その効果を説明した。
板倉氏は語る。「味がよく、高級感があれば、海外に日本のウイスキーを売ることができる」と。
ブルームバーグ
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003001&sid=aUjnSuCqXgb8&refer=commentary
参考画像 サントリー響17年(上) ジョニーウォーカー黒ラベル(下)

